行政書士が取り扱う自動車関連業務には、名義変更や車庫証明、運送業許可申請など多岐にわたる手続きが含まれます。これらは官公署に提出する書類の作成・代理提出が中心で、行政書士の独占業務です。
🚗 行政書士が対応できる主な自動車関連業務
1. 自動車登録手続き(名義変更・住所変更など)
- 新規登録、移転登録、変更登録、一時抹消など
- 相続や売買による名義変更時の書類作成と申請代行
2. 車庫証明(保管場所証明)の申請代行
- 普通車は警察署への申請が必要
- 軽自動車は届出のみで済む場合もあり
- 配置図や所在図の作成、申請書類の提出を代行
3. 運送業許可申請(一般貨物自動車運送事業など)
- トラック運送業を始める際の許認可申請
- 都市計画法・道路法など複数の法令に関わる複雑な手続き
4. 自賠責保険加入手続き
- 強制保険である自賠責保険の加入申請を代行
5. 特殊車両通行許可・道路使用許可
- 特車申請やイベント・工事などで道路を使用する際の許可申請
6. 丁種封印(出張封印)業務
- 行政書士のみが対応可能なナンバープレートの封印業務
⚠️ 法改正による注意点(2026年1月施行予定)
- 行政書士法第19条改正により、報酬を得て官公署に提出する書類を作成・提出する行為は行政書士の独占業務と明確化されます。
- 自動車販売店や整備工場が「登録代行料」「車庫証明代行料」などの名目で手続きを行うと違法行為となる可能性があります。
- 無資格者による代行は、1年以下の懲役または罰金の対象になることも。
📝 まとめ
行政書士は、自動車に関する煩雑な手続きを専門的に代行できる国家資格者です。 名義変更や車庫証明など、個人でも必要になる場面が多いため、正規の行政書士に依頼することで安心かつスムーズに手続きが進みます。
